枯葉も落ち、冬がだんだんと近づいてまいりました。
日に日に寒さも増してきましたが、それと同時にお風邪で受診される方が一段と増えてまいりました。
そんな中私も風邪を引いてしまいました。
なんどか風邪の引き始めの予感がしたときに葛根湯を飲んで対応してきましたが、ついに昨日、明らかな風邪症状がでてしまいました。喉は乾燥し、痛み、軽い咳がでて、声はスピードワゴンの小沢さんみたいな声になってしまいました。
もちろん小沢さんの声はとてもセクシーで素敵だと思いますが、私の声がそれになってしまうと違和感ありありです(笑)
おとといの夜からその兆候はあったので、これは麦門冬湯(喉を潤す作用があります)がよいと思い、麦門冬湯をまめに服用したり、はちみつ(喉の症状や咳に効果あり)も試しておりました。しかし今回はあまり効果が発揮されず、ついには昨日の午後に小沢さんになってしまいました(笑)
風邪のひき始めというよりは少しピークが過ぎたあとの症状に思えたので、初期に飲む葛根湯や麻黄湯は服用しておりませんでしたが、すこし寒気もあったため、風邪のピークが過ぎたころ別の風邪のウィルスに感染した可能性もあるかと考え、麻黄湯というインフルエンザや風邪の初期に服用する漢方薬を内服し、就寝しました。
ふと早朝に目が覚めたときに驚きました。あれほど痛かった喉の痛みがうそのように消えており、そして声にもつやが戻っていました。これまでも何度も漢方薬に救われてきましたが、今回も救われました。ちなみに麻黄湯は感冒初期に使用するもので喉の痛みに効くようなものではないのですが、なぜか症状が改善してしまいました。免疫力で上気道に感染したウイルスの活動性を低下させてのだと思いますが、麻黄湯がそれを応援してくれたのは間違いなさそうです。
今朝は麻黄湯があまりにスパッと効いたので、やや興奮気味に投稿を書いております。
よく風邪に総合感冒薬が使われますが、症状を緩和することはあっても治癒を促進することはありません。眠気や排尿障害などの副作用もでてしまうことも多く当院ではあまりおすすめしておらず、漢方を処方することが多いです。
もちろん症状を治めたいということで受診されているのもあるので、治癒に弊害がない程度(感染初期の咳止めの常用などは弊害がありうる)にそういった症状を緩和する西洋薬(状態によっては去痰薬は特に有効と考えます。)や漢方薬を処方しています。
もちろん一番大事なことはしっかり水分やビタミンを補給し、しっかりと休息をとることです。
そういえば寝る前にかなり意識してビタミンCを多めに補給しましたが、それも効果があったのかもしれません。
今日も元気に皆様の前で診療ができそうなので、安心した、というつぶやきでした。
皆様もくれぐれもお身体にお気をつけください。
<漢方について>
ツムラさん、Kracieさん、コタローさんなど、漢方の製薬会社はいくつかあります。
当院では患者様や状況に合わせ、それぞれの会社の特徴を踏まえて処方内容や処方する会社を決めています。
すいません、コタローさんでよくお世話になる麻黄附子細辛湯がありませんでした。
麻黄附子細辛湯もかなり使わせていただいております。